3月26日(火)、午後、賃金対策部を中心としたメンバー12人が3隊に分かれ、中野区内の現場訪問を実施。大手企業交渉を山場とする春闘の一環として取り組みました。
まずは支部会館で打ち合わせ。行動の意義、獲得目標を確認しました。人手不足、資材不足、賃上げ、安全衛生、建退共、社会保険未加入問題…。現場の課題は山積です。対話の中で、最も深刻だったのは人手不足、後継者問題。
ある現場監督が「ちょっとしたミニバブルともいうべき状況はありがたいが、人手も資材も不足していて現場が進まない。一度に公共事業を発注されてもこなしきれない。民間もいっしょ」と打ち明けます。長引く構造不況は地元業者を潰し、労働者を手放しました。重機やダンプもなくなり、いずれも元の水準に戻すことは、極めて困難です。一度壊れてしまったものは、そう簡単には再生できません。
後継者問題も深刻。監督いわく「やっぱり待遇。納得できる賃金と福利厚生がなければ、人が集まるわけがない。それなりの支払いを購買部にもお願いしている」とのことでした。組合からも「大小問わず、企業に人材を育てる余裕がない。そんな賃金単価にし、ダンピングばっかりにさせた大手企業と発注者、役所にも問題がある」ことを指摘。お互いの意見はほぼ同じものでした。
現場訪問と報告会議のあと、夕方は中野駅北口で駅頭宣伝。労働対策部と合流し、アスベスト被害者の早期救済、公契約条例の必要性について、広く区民にアピールしました。