10月9日(木)、大阪泉南地域のアスベストの加工工場で働いていた元従業員と遺族の方たちが
国に合計約12億円の損害賠償を求めた集団訴訟は、最高裁が国の賠償責任を認める判決を下しました。
アスベストによる健康被害で最高裁として国の責任を認めるのは初めての事例となります。
判決は石綿の危険性の医学的知識が確立した1985年の時点で、いしわたの労働者にアスベスト疾患の一つ「石綿肺」が深刻になっていたと指摘。
「工場への排気装置設置が技術的に可能で、国は罰則付きで義務付けるべきだった」とし、国が1971年に設置を義務付けたのは遅すぎたとしました。
泉南アスベスト訴訟の勝利判決により、今後行われる各地の訴訟にも大きな影響を与えます。
最高裁のこの判決により、広がるアスベスト被害に幅広い救済が期待されます。
東京土建ではアスベスト被害に苦しむ仲間の支援を行っています。